水泳与太話
先日、私のブログを今のところ全部読んでいるという方に会いまして、その方が言うには私の書く「与太話」と「映画の話」がとても面白いというので、べつにリクエストされたわけじゃありませんが、ちょっとした「与太話」を書いてみたいと思います。
それはそうと、皆さん最近運動してます?
私は撮影仕事以外は、編集だったり脚本書きだったりで基本坐業がちなので、
「やばい、このままでは腹が出る!」
と急に危機感を覚え、3ヶ月前くらいから水泳を始めました。
市のスポーツセンターで「スイムスーツ」という名の「パンツ一丁」で泳いでいます。
私が卒業した中学は、1年で遠泳3キロ(海で)、2年で6キロ(千葉の海で)泳がせる、戸塚ヨットなんとかみたいな中学だったので泳ぎに関してはそこそこ自信がありました。
まずは25mをクロールで泳いでみました。
最近クロールやりました?
私、軽く死ぬかと思いました。
苦しくて途中で何度も泳ぎをやめて立ち上がりそうになりました。
監視員の目があるのでね「なんだあのおっさん、25mも泳げないのか?」と軽蔑されるのが嫌で必死になんとか25mは泳ぎ切りましたけど。
「やばい、クロールでは溺れる。溺れて監視員のお兄さんにプールサイドで人工呼吸でキスされるハメになる。経験としてそれはそれでアリだけど、そんなことがあった後じゃ二度とこのスポーツセンターには来れなくなるし・・・」
なんてことを一瞬にして考え、平泳ぎに転向しました。
最近平泳ぎやりました?
全然前に進まないんですけど・・・。
クッソ遅くて、うしろからクロールで迫ってくるおばさんに追いつかれたりして。
急がなきゃ!と焦るほど体が硬くなってさらに遅くなるんです。
軽く絶望しました。
それでもしばらくは自己流で続けました。
「足のかき方が良くないのかな?」とか
「手のかき方がよくないのかな?」などと試行錯誤しつつ。
それでもいっこうに泳ぎが速くならなく悩んでいたところ、ある日、そうだ!と思いつきました。
「そうだ!you tubeがあるじゃないか!」
「平泳ぎ」
と検索スペースに文字を打った途端出てくるわ出てくるわ。
平泳ぎで悩んでいる人に手を差し伸べてくれる人の多いこと。
世の中まだまだ捨てたもんじゃないなと思いました。
数ある映像の中でも私は「森隆弘水泳塾」という映像をチョイスしました。
森先生のアドバイスに耳を傾け、スポーツセンターで実践しました。
一発でしたよ。
劇的に速くなりました。
何度も転んでいるうちに或る日突然自転車に乗れるようになる、といった小さなブレイクスルーが人生には何度もあります。
平泳ぎが速く泳げるようになったからといってそれがどうした?って話ですけど。
挫折の後には必ずブレークスルーがあるという当たり前のことに気づかせてくれた最近の出来事でした。
・・・ちなみに「与太話」を辞書(macのアプリ)で引くと「でたらめな話」「ばか話」と出てきました。
締めに「ブレイクスルー」なんて言葉を持ち出して、人生論的に意味があるような締めくくりをしてしまうあたり「ばか話」に徹することができていない半端さを感じますね。
次回はもっと「ばか話」に徹せられるよう頑張ります!
「映画の話」についてはいくらでもありますが、今回はツァイ・ミンリャン監督の「行者」をお勧めします。
25分の作品なので、是非誰にも邪魔されない25分を自分に用意してからご覧ください。
リンクするにあたり久しぶりに観直しましたがやっぱり傑作です!