映画『アイム・オール・ライト』高川裕也さんオールアップ!
先日の撮影で映画『アイム・オール・ライト』主演の高川裕也さんがオールアップでした!
せっかくだから二人で記念撮影すればよかったんですけど、私、ちょっと恥ずかしくなっちゃって提案できませんでした・・・。今更何が恥ずかしいんだって話ですけどね。
長い付き合いになるとかえってね。
13時から始まった撮影は予定どおり19時には終了して、本来なら私と高川さん、朝までカラオケの打ち上げコースなのですが、この日は高川さん、お仕事があって泣く泣く調布駅でのお別れとなりました。
我々が今現在作っている映画『アイム・オール・ライト』はもちろんフィクショナルな嘘の世界です。
しかしその表現の営みの中には常に真実を探す労働があります。
5年に渡って「青木哲也」を演じてくれた高川さんはどのシーンにおいても、瞬間瞬間「青木哲也」という人物の真実を生きてくれました。
さらには脚本を書いた時には想像もしていなかった身体的ユーモアを高川さんは「青木哲也」に授けてくれました。
登場人物の「真実」を生きながら、そのしょうもなさや、おかしみを身体的に演じられる俳優の系譜はひょっとしたら高川さんが在籍していた「無名塾」の仲代達矢さんから無意識なりに受け継がれたものなのかな、と個人的には思っています。
直接本人に聞いたことはないのでなんとも言えませんが・・・。
「おかしく、やがて悲しい」
という複雑な人物を演じられる人は現在それほど多くないと思います。
高川さんは見た目もダンディで幾分近づきがたい雰囲気もありますが、ちょっと脇腹をつつくと一瞬にしてヘナヘナになる壊れやすさとユーモアを持った稀有な俳優さんです。
2006年に初めてお会いした時からこの人と映画を撮りたいと思って実際この5年間撮影してきたのだけど、その間も俳優としての高川さんのキャパシティはどんどん広がっていて、私としてはまだまだこれから『アイム・オール・ライト』のポスプロ作業が残っていますが、なんとか追いついてまた一緒に映画を作りたいなと思う今日この頃です。
それはそれとして、2017年も俺らなんとか生き延びたな!
ブログ更新は変わらず遅々としてますが2018年も宜しくしぶとく生きていきましょう!